掘れば遺跡が出る街
マレーシアで最初に訪れた街がマラッカである。
以前からマラッカの夕日の見事さは聞いていたので一気にクアラルンプールに行かないで立ち寄ってみようと思った。
シンガポールからバスを乗り継いでマラッカ旧市街。ダッチスクウェアに着くとシンガポールよりムワッとした暑さを感じる。なんかこっちのほうが暑い…このまま重たいバックパックを背負って歩き回るのは辛いが、宿に行くには早い時間なのでセントポール教会へ行くことにした。
マラッカ旧市街の中心部の小高い丘に建つのがセントポール教会。教会と言っても廃墟である。
この丘はかつてはマラッカを守る要塞として機能していた場所なので、今でも旧市街のあちこちから当時の遺跡が発掘される。まるで掘れば遺跡にぶつかるローマみたいな街だ。
そもそもこんなに遺跡があるのは大航海時代に始まる。マラッカ王国〜ポルトガル〜オランダ〜イギリス〜日本〜再びイギリスと何度も統治者が変わりつつ、戦火を浴びながらも交易で栄えてきた街であったという事が大きく影響している。
丘にあった要塞も増改築を繰り返したので、新しい部分、古い部分などもある。今でも発掘すれば新しい発見があるだろう。
セントポール教会は日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルとも縁のある教会。
廃墟になってしまっている原因は、後からやってきた人たちとの宗派の違いで壊されたままなのだそうな。恐らくカトリックとプロテスタントの違いだろう。
今では夕日に染まる荒廃した姿が人気となってマラッカの名物となっている。夜にここへやってくれば旧市街の夜景を堪能することもできる。
マラッカの夕日
それで宿に荷物を置いてゆっくりしてから夕日を見に行こうって、なんだこの部屋?
ベッド、机、扇風機。最低限のものだけあるようなお部屋です。ここのゲストハウスは全部個室のようだが、ここまで何か無駄を削ぎ落としたような部屋だったとは意外だった。
貴重品ボックスがないからそこは自己管理でやってきましょう。
シンガポールのゲストハウスが良すぎたのもあって、そことのギャップがありすぎましたね。
陽も暮れ出したし教会へ。どんなものだったかというと…
刻々と姿を変える夕日は綺麗で、ここまで来た甲斐があったと感じた時間だった。
夕日に染まる教会がこの街の歴史を語っているように思えた。
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